公開日:2023/01/11 最終更新日:2023/01/11
育児休業に入ると、「他のママさんたちは、仕事と子育てをどう両立しているんだろう?」と気になることもありますよね。生活や子育てにかかる費用を考えると共働きをしたいけど、両立ができるか不安という方もいらっしゃると思います。子育てママのおすすめの働き方について紹介いたします。
育休中や育休明けは、これまでと環境が大きく変わるため働き方について考え直す方も多いと思います。まずは共働きをするメリット・デメリットを整理します。記載の内容以外にも、是非自分に当てはまるメリット・デメリットを考えてみてください。
①収入が得られる 配偶者と一緒に家計を支えられる、貯蓄がしやすくなる、子どものための教育費などをつくれる ②社会との繋がりを持てる 家庭以外からも必要とされる事で自信を持てる、子供から離れ自分一人になる時間を作れる ③キャリアを積むことができる 産休・育休で空いてしまっていたキャリアを埋められる、将来の自己投資になる
①働ける環境を整える必要がある 子どもを預けるためにお金がかかる、勤務先及び家族の支援をお願いしなければいけない ②子どものことを最優先にできない 融通のききやすい仕事先を探す必要がある、子供の行事など全部は行けない可能性がある ③時間のやりくりが必要 限られた時間での育児・家事が必要、残業が発生しないように仕事の時間調整をしなければいけない
子育てママが働く選択肢としては「正社員」、「アルバイト」、「派遣社員」などがあります。ここではそれぞれについて、詳しく説明していきます。先ほど整理したメリット・デメリットを元に、自分に合う働き方を考えてみてください。
正社員として今まで働いていて、育児休暇が取れる環境であれば、そのまま同じ会社で正社員として働くことを考えている方も多いのではないでしょうか。正社員であれば保育園の申請時にアドバンテージも期待できます。 企業によっては「時短勤務制度」を設けているところもあり、育休前に1年雇用勤務している等の条件を満たしていれば所定の業務時間より少ない時間での勤務ができます。一定期間、家事・育児に少し余裕を持たせて働くことができるので、制度の有無や条件についてなど勤務先の企業に確認しましょう。 正社員としての雇用なので、継続した給与・勤務が期待できることはメリットです。出産前から勤務しているところであれば、職場にも馴染んでいるので精神的負担も少ないと思います。しかし、時短勤務が出来る期間は企業で決まっている場合もあり、勤務時間などの面で融通が利きにくいことがデメリットです。
子どもが小さいうちは、パートやアルバイトとしての働き方を選ぶ人も多いです。子育ての環境や体調を整えることを優先したい場合は適しているでしょう。パートやアルバイトであれば、仕事は豊富ですし、短時間で無理なく働けます。家の近くの仕事を見つけるのも、そこまで難しくないでしょう。 パート・アルバイトで働くメリットとしては、時間の融通が利きやすいことの他に、同じような環境のママも多く友達ができやすい点が挙げられます。しかしデメリットとして、収入は正社員よりも少なくなるので、家計の状況を考慮する必要があります。また、勤務についてもシフト制の場合もあり、他のパート・アルバイトの方次第で希望通りの勤務ができないこともあります。思ったより稼げないor扶養内のつもりだったが扶養内を超えてしまいそうというケースもあり、自分で毎月の勤務時間(給料)の管理が必要です。
派遣社員としての勤務を選ぶ方も増えています。正社員よりも勤務時間や休日の融通が利きやすい職場もあるだけでなく、パートやアルバイトよりも給料が良いところもうれしいポイントです。正社員よりも求人数が多く、スキルを生かした仕事もみつけやすいでしょう。 デメリットとして、契約期間があるため期間満了により働く環境が変わる点が挙げられます。しかし、一度派遣会社に登録すればその会社が次の働き先も探してくれるので、自分で探す手間が減ることがメリットです。勤務条件によっては社会保険の加入も出来、派遣会社によっては福利厚生が充実している場合もあります。専門分野を持っている方であれば、あまり関連性のない仕事でブランクが空き、キャリアが途切れてしまう可能性のあるアルバイトよりも、派遣社員を好まれることも多くあります。
コロナ禍により増えてきたのが在宅勤務、いわゆるテレワーク・リモートワークです。自宅で勤務をすることとなるので、通勤時間がかからず、その時間を家事・育児に充てることができます。働き方も正社員・アルバイト・派遣など多様で、職場によっては勤務時間についても自分の空いている時間に合わせて勤務できる場合もあり、生活に合わせた勤務が期待できます。 しかし、導入している企業に限りがあること、また希望をする方の多い働き方という点から採用に対してのハードルが高く、特定の経験が求められるケースが多いです。 また、新型コロナウイルスの情勢が落ち着いた場合に出社となる可能性もあります。その点についても確認をしましょう。
産後すぐに働くと、体の調子を崩しやすかったり、子どもの病気や怪我で出勤できなかったりと、不測の事態がいろいろとあります。家事や子育てはすぐに落ち着くものではありません。一段落するのは、子どもが相当大きくなってからという家庭が多いでしょう。パートやアルバイト、派遣から始めて、子供が大きくなってからフルタイム勤務を考える方もいらっしゃいます。ライフステージの変化に合わせて職場を変えるのも良いと思います。
勤務先や就業先がすべての要望に応えられないというケースもあり、働き方だけでなく職場自体を変える=転職する必要があることも出てくると思います。子どもの成長に合わせて転職をするのは問題ありません。しかし、転職歴が増えてしまうことに注意が必要です。あまりにも短い期間での転職が続いてしまうと、その後の転職活動に響くことがあります。特に、正社員の面接を受ける際に考慮されることが多いので将来的に正社員での勤務を考えている場合には注意が必要です。 中でもおススメなのが派遣社員です。派遣社員は、一つの派遣会社からの派遣であれば転職歴を増やさずに職場を変えることができます。例えば保育園のうちは時短で働き、子どもが小学校に上がったぐらいのタイミングでフルタイムの職場に切り替える、等です。また、子育てが少し落ち着いたら、紹介予定派遣を通じて正社員を目指すのもよいでしょう。
仕事と育児、家事の両立をするには、働き方以外にもコツがあります。コツを掴んでできるだけ身体的・精神的な負担を減らしましょう。 ・協力者を得る 夫や両親、兄弟などに家事・育児の一部を頼ったり、ママ友とお互いに子供を預けあう・情報交換をしたりするのも良いと思います。協力してくれた方への感謝の言葉は忘れないようにしましょう。 ・サービスを利用する 行政や民間には子育てをサポートしてくれるサービスがたくさんあります。保育園はもちろんですが延長保育や一時保育、家事代行サービスやベビーシッター等、様々なサービスがあります。 ・完璧を目指さない 家事や育児のすべてを、職場復帰前と同程度に行うことはとても難しいです。「他のママさんたちはここまでやっているのに・・」などと比べてしまうこともあるかもしれませんが、仕事の状況や家庭状況など全く異なりますので人と比べても解決しません。「ここまでできないとダメ」等の決めつけをせず、「頑張ったからいいか」程度で考え、気持ちを楽に持ちましょう。
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