電気通信工事の仕事がきつい原因は?やりがいを感じるポイントも併せて解説

公開日:2023/04/14 最終更新日:2023/04/14

電気通信工事の仕事がきつい原因は?やりがいを感じるポイントも併せて解説
電気通信工事の仕事に興味があるものの、仕事がきついといった話を見聞きし、携わるかどうかを悩んでいる人もいるでしょう。確かに、電気通信工事は楽な仕事とはいえません。しかし、その分魅力やメリットもあります。本記事では、最初に電気通信工事の概要について紹介。併せて、電気通信工事の仕事がきついといわれる原因、およびこの仕事のやりがいについても解説します。

電気通信工事の概要

電気通信工事とは、情報通信設備に関連する工事を行う仕事です。多くの日本人が日常的に使用している通信網、例えば、携帯電話やインターネット、テレビなどの設備工事を担います。これら通信網の回線を引いたり関連機器を設置したりするなど、仕事内容はさまざまです。これらに伴う工事全般を電気通信工事と表現すると認識しておくとよいでしょう。

電気通信工事の仕事は「作業員」と「施工管理」に大別可能です。作業員は、配線や機器の接続・設置、電信柱から回線を引き込むなど実際に工事を行う人たちを指します。一方の施工管理は、工事現場の監督が大きな役割です。工事計画の作成やスケジュール管理、安全対策の構築や図面の作成など、工事を滞りなく行うための重要な役割を担っています。

一言で電気通信工事といっても、作業員と施工管理のどちらの職に就くかにより、仕事内容は上記のように大きく異なります。自身がどのようなキャリアを目指すのか、どのような仕事にやりがいを感じるのかなどを考慮し、具体的な職種を選択することが重要です。

電気通信工事の仕事がきつい原因3選

電気通信工事の仕事がきついといわれる主な原因は複数あります。代表的なものは「体力的に厳しい」「精神的につらい」「仕事の難易度が高い」の3つです。ここでは、それぞれの原因について解説します。

1.体力的に厳しい

電気通信工事の多くは、長時間労働となります。時間内に終わらなければ、当然残業もしなければなりません。多くの現場では配線作業を途中で中断したり、トラブルを放置したりすることができないためです。施工管理の担当者は、他の作業員よりも早く現場にいる必要もあります。施工管理者がいなければ作業員は身動きがとれず、工事作業も始められません。現場で指示を出し、事務作業もこなしつつ、工事を最後まで見届けなければならない施工管理者は、より長時間の労働を強いられるケースがあります。状況によっては、泊まり込みでの作業になるでしょう。通信網は人々の生活に関わり、工事が可能な期間や時間帯が限られていることが多いためです。

作業員として働く場合は、重いケーブルを運んだり高所へはしごでのぼったりする作業が必要な現場も少なくありません。それの繰り返しとなることも多く、体力がなければ工事そのものがままならないでしょう。屋外での作業が多い点も、電気通信工事が体力的にきつい仕事であるといわれる原因の一つです。スケジュール通りに工事を行わなければならないため、悪天候でも作業する必要に迫られます。雨や雪の日の屋外作業は、当然体力を消耗します。また、猛暑の中での作業や寒い冬の夜間作業も珍しくはありません。

繁忙期には、作業員の不足している地域や、特定の人にしかできない難しい工事などの場合には、特に休暇返上で仕事をしなければならないこともあります。また、顧客の都合で土日に作業が求められることもあります。天候や気温に関係なく働く必要があり、さらに繁忙期は土日に作業が求められる可能性もあるため、体力が求められる仕事と言えます。

2.精神的につらい

電気通信工事は、スケジュールがタイトに組まれているケースが大半です。そのため、時間通りに作業を終わらせなければとプレッシャーがかかりやすい仕事といえるでしょう。例えば、LANや電話線の工事などは、1日にこなさなければならない件数が決められています。何かしらの理由で1件でも作業が遅れれば、他の工事にも影響を及ぼします。とはいえ、作業は丁寧にこなさなければならず、迫る時間と適切な作業に追われるプレッシャーを常に感じなければなりません。

また、電気通信設備は重要な社会インフラとなります。災害時やトラブル時は、休日でも緊急出勤しなければならない可能性があります。そうした事態が続くと、次第に精神的な厳しさも蓄積していくでしょう。特に災害時は復旧が遅れることにより人命にも関わるケースが出てくるため、さらにプレッシャーがかかります。

施工管理の担当者は、会社から原価や工数を抑えることを要望されるケースも少なくありません。その内容が厳しいものであれば、実際に施工を行う現場の作業員からの反発を受ける可能性もあります。会社と作業員の間で板挟み状態となりやすく、それが精神的な負担となってしまう人もいるでしょう。適切な計画作成やスケジュール管理、安全性への配慮や書類作成などができなければ、それは施工管理者の責任です。施主や元請会社とのコミュニケーションも必須であるため、この点にプレッシャーを強く感じる施工管理者もいます。

3.仕事の難易度が高い

電気通信工事の仕事は、体力的かつ精神的に厳しいだけではなく、知識と技術を必要とする難易度の高い仕事でもあります。LAN工事などは1人で作業する現場も多く、一人前になるとトラブルが起きた際には誰にも頼らずに自分自身で解決しなければいけません。知識や経験がないと、トラブルの原因を見出すことすら難しいでしょう。原因がわかったとしても、技術がなければトラブルの解決は困難です。パニックにならずに冷静に対処することも、電気通信工事を行う人には求められます。

次々と新しい通信技術や設備が生み出される点も、電気通信工事の難易度を上げている原因の一つです。そのたびに知識と技術をアップデートしていかなければ、工事を請け負い続けることができません。そのための意識や向上心なども求められ、常に勉強する姿勢と心構えが必要です。「電気通信主任技術者」や「工事担当者」など、電気通信工事を行ううえで求められる資格も複数あります。キャリアや収入のアップを目指す人にとって、これらの資格取得は必須となるでしょう。

電気通信工事の仕事でやりがいを感じられるポイントは?

前述のように、電気通信工事の仕事は、確かにきつい面がさまざまあります。しかし、将来性があり社会貢献に繋がる側面もあるため、決してデメリットばかりではありません。ここでは、電気通信工事の仕事でやりがいを感じられるポイントを解説します

将来性が期待できる

インターネットや電話は現代のライフラインであり、人々の生活に不可欠なものです。また、電気通信技術はテレビや防犯カメラなど対応可能な分野も幅広いため、仕事そのものがなくなることはありません。5Gや6G、IoTやVRなど最新技術と強い関連がある点も重要です。電気通信工事の仕事を長く続けることで、独立の道が開ける可能性もあります。流行り廃りにあまり影響を受けず、むしろ時代の変化に伴う技術の進化・発展とともに需要が増加する可能性が高いことからも、将来性が期待できる分野といえるでしょう。

社会貢献に繋がる

電気通信工事の仕事は人々の生活を支えているため、社会貢献にも繋がっています。電波の届かなかった地域に回線や設備を設置したり、災害時の不具合に備えて非常放送設備の点検を行ったりする工事は、その代表例でしょう。仕事はきつい面もあるものの、日々の業務が人に役に立っていると認識できれば、大きなやりがいも感じられます。大変な仕事であることは顧客にも伝わるため、作業が完了した際に「ありがとう」や「お疲れさま」など、温かい言葉を直接かけてもらえるケースも少なくありません。そのような際には、よりこの仕事のやりがいが感じられます。

スキルを磨けば活躍の場が広がる

電気通信工事の仕事は、スキルアップするほどに活躍の場が広がっていきます。LANや電話、テレビなど電気通信工事の種類はさまざまです。スキルを養うことで、自分に合った仕事を自由に選択できるようになる点も魅力の一つです。電気通信工事は、資格が大きな武器となる業界でもあります。資格取得は容易ではなく、必須でもないものの、知識を得ることで業務をスムーズにこなせるようになり、資格手当のもらえる企業に勤めていれば給料アップにも直結します。責任者になったり現場を管理したりするポジションに就くためには、資格取得は不可欠でしょう。

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電気通信工事の仕事はきついといわれがちですが、将来性が期待でき社会貢献に繋がる仕事でもあります。きつさに見合ったやりがいは十分にあるといえるでしょう。
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