公開日:2015/10/13 最終更新日:2015/10/13
ソフトウェア技術者が行う仕事にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは未経験者が入社した場合を想定し、担当する機会が多いと思われる作業を選んで紹介してみます。
ソフトウェアテストはプログラムを実行して意図したとおりに動くかを検証する作業のことです。その目的は欠陥(バグ)を発見すること、逆に要件を満たすことを保証することにあります。ソフトウェア技術者として仕事を始めて最初に任されるのはこのソフトウェアテストか、仕様書や設計書の修正(検証)作業であることが多いでしょう。 ソフトウェアテストには機能や性能をチェックして製品として仕上げていく作業を行うということ以外にも、未経験者がプログラムの動き方や仕組みを知るという学習的な側面もあります。
デバッグとはプログラムの欠陥(バグ)を見つけて修正する作業です。バグを発見したり修正したりするための支援ツール(ソフトウェア)はデバッガーと呼ばれ、デバッグの難易度は、このデバッガーの性能やプログラミング言語によって異なります。
コーディングは実際にプログラミング言語を用いてソースコードを記述することです。プログラミングという言葉とほぼ同義ですが、プログラミングと言うときは設計やデバッグも含むことがある点が異なります。コーディングは、より限定的な作業を指します。 最初は簡単な仕様変更などのコードを書くことから始めます。慣れてきたら徐々に仕様書に従って1からコーディングを行うことになるでしょう。やがてプログラミング言語に精通し、自在にコーディングが行えるようになれば、プログラマーと名乗れるレベルに達したといっていいでしょう。目安としてはここまで3~5年かかることが多いようです。
プログラミングは毎日が勉強と試行錯誤の連続なので、それにより徐々にスキルが向上し、プログラムやソフトウェアのことがわかってくるという面白さを味わうことができます。 また、プログラミングやコーディングは単なる作業ではありません。アイデアを思いつき、それを形にしていくというクリエイティブ的な楽しさもあります。論理的思考や数学的志向が得意な人、好きな人であれば、コーディングの作業自体の中にも魅力を発見できるでしょう。プログラムの世界の中ではロジックが絶対的な存在であり、それが組み合わさってこちらが意図したとおりの動きをし、結果が得られた時には独特の嬉しさややりがいを得ることができます。
コーディングを経験し、知識をスキルが身についてきたら、設計側へとシフトしていくことができます。システムエンジニアとして仕様書を作成し、顧客との打ち合わせや交渉も行うようになれば、さらにプロジェクトマネージャーへとステップアップしていく道も開けるでしょう。 ただし、昨今ではあえてプログラマーやシステムエンジニアとして専門性を究める人、ITコンサルや社内SEといった新たな専門分野に興味を持って転職する人、フリーランスとして独立して仕事を受けたり、アプリの開発などを行ったりするようになる人もいます。
2020年の東京オリンピック開催を前に、旅客、証券為替、保険等の業界が活発し、それに伴ってシステム開発、ソフトウェア開発の分野でも需要が増大するという観測がなされています。また、バブル崩壊やリーマンショックによってストップがかかっていた、企業の基幹システムの入れ替えや更新がここへきて再開され始めているともいわれ、当該分野でも人材の需要が増大するという見方がなされています。その場合はCOBOLやFORTRANといった一昔前に主流だった言語が理解できる技術者が必要になることも予測され、新人のみならずベテラン技術者の復帰にも注目が集まる可能性があります。 この業界はもともとキャリアアップなどをめざして転職する人の数が多く、それを受け入れる企業も少なくありません。経済状況の変化に伴って、ここ数年はさらに転職・求人市場が活性化していくものと考えられます。
■トライアローでは、スキルや条件のみならず、キャリアプランを共に考え、皆様のご希望や適正に合ったお仕事のご紹介を行っております。
全国のお仕事が探せます!エンジニアのお仕事を探してみる
自分のスキルに合うお仕事は?ブランクや未経験が心配…そんな方もご相談ください