AR空間測量アプリ「キャパシル」をリリースしました

2024年05月10日

AR空間測量アプリ「キャパシル」をリリースしました

AR(拡張現実)の技術を使った空間測量アプリ「キャパシル」をリリースいたしました。本アプリを利用することで、建設現場における生コン打設量の計算を簡単に行うことができるようになります。

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「キャパシル」の仕組み



測定したい空間をタブレットで撮影し、ピンを配置するとその空間の体積が計算されます。本アプリを建設現場で利用することで、必要となる生コンクリートの量を簡単に測定できるようになります。

「キャパシル」のデモ画面


「キャパシル」開発に至る背景

「キャパシル」は、建設現場において長年問題視されてきた余りコン(残コン/捨てコン)の問題を、ITの力で解決すべく開発を進めて来ました。

残コンが発生する原因

生コンクリートが不足した際のリスクが高い
仮に発注した生コンクリートの量が不足した場合、先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートの間に継ぎ目が発生し、強度も落ちてしまうコールドジョイントと呼ばれる現象が起きるリスクがあります。
生コンクリートは再利用が不可能

生コンクリートはその性質上、長く生の状態で置いておくことができません。そのため、余ってしまったとしても他の現場で利用することはできず、廃棄する他ありませんでした。

建設業界の慢性的な人手不足

本来であればメジャー等を使って実測すれば必要な生コンクリート量を算出することも可能ですが、人手不足の建設業界においては時間と手間をかけて正確なコンクリート量を計測するのは困難でした。

「キャパシル」は、タブレットで対象の空間を撮影するだけでおおよその体積を測定することができます。それを通して生コンクリートの発注量を最適化し、余りコンを最小限にしていくことを目的に開発されました。詳細は下記リンクより「キャパシル」のご紹介ページをご覧ください。