公開日:2014/08/31 最終更新日:2014/08/31
転職を考える皆さんにお届けしているトライアローラボコラム企画ですが、今回は、「都心部と地方の転職の現状」と題しまして、エンジニアとして働く上での都市部と地方でのメリットやデメリットについて解説をしていきたいと思います。
東京をはじめとした都市部には、全国の大企業が集まり、それに伴って多くの仕事が生まれます。エンジニア職も例外ではなく、都市部のエンジニア職の求人数は多く、幅広い業種が揃っているという特徴があります。その一方で地方では、求人の全体数が少なく、業種も限られてしまうのが現実。エンジニアの求人自体が少ないために、業種を選んでいる余地がないというケースも少なくありません。
都市部でエンジニアとして働く最大のメリットはやはり、賃金の高さではないでしょうか。地域による賃金の差は大きく、都市部であるほど良い条件で働くことができるのが現実です。 しかし、その代わりに家賃をはじめとした生活費も都市部は地方に比べて高い傾向にあるため、可処分所得で考えると都市部の方が条件が良いとは一概に言えないかもしれません。 また、都市部のメリットとして仕事の選択肢が多いことも挙げられます。大きな企業が集まる都市部であれば、それだけ多くの仕事があるため、エンジニア職も幅広く揃います。多様な選択肢から仕事を選ぶことができれば、より自分に合った仕事を探しやすくなり、転職にあたってのチャンスも増えることになるでしょう。
地方でエンジニア職として働く場合には都市部とは逆に、仕事の選択肢が少なく、賃金も低い傾向にあることがデメリットとなります。 ある調査によれば、日本国内の地域による年収格差には100万円以上の開きがあるという結果も出ており、地方における賃金の低さは悩ましい問題です。 しかしその一方で、地方での生活は家賃や物価が安いため、賃金が多少低くても生活できる環境にあります。都市部にくらべてのんびりとした緑の多い環境が多いことから、日常生活の中で適度にストレス発散ができる点も地方のメリットでしょう。
多くの場合、仕事や人は東京や地方の中枢都市に集中していますが、最近は住む場所に縛られない働き方も可能になりつつあります。ソフトウェアやアプリ、Webシステムの開発に地方の人材を活用する国内オフショアという形で地方に開発拠点を構える企業が増え、それに伴い地方のエンジニアも仕事を確保しやすくなっているのです。 これによってPCひとつあればどこでも仕事ができる、というITエンジニアも増えています。 今後は、都市部と地方のメリット、デメリットを超え、住む場所に振り回されずに仕事ができる時代がやってくるかもしれません。
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