公開日:2023/02/21 最終更新日:2023/02/21
派遣社員として働いている人は、派遣契約の満了時期が近付いてくると、次の選択肢に悩む人も多いのではないでしょうか。派遣契約の満了後はさまざまな選択肢があり、今後の人生にもかかわってくるので慎重に判断したいところです。せっかくなら希望する働き方やキャリアアップにつなげていきたいですよね。そこで、今回は派遣期間満了後の選択肢について紹介していきます。
最初に、派遣社員として働く際の契約開始から終了までの流れをおさらいします。派遣社員は登録(在籍)している派遣元の企業から派遣先の企業(勤務先)へ派遣され勤務をします。正社員・パート・アルバイトと異なり、勤務先企業との直接雇用ではなく派遣元の企業と雇用契約を結ぶことになります。 <派遣登録からの流れ>
まずは、派遣契約の満了とはどんな状態を指すのかについて確認しておきましょう。 一般的に派遣社員として働く場合は契約期間があります。あらかじめ勤務期間が決まっていて、その間は派遣先の企業で働きます。この契約期間が終了する際、契約当事者に契約更新の合意がなかった場合に派遣契約の満了となります。契約期間の満了は主に2つの種類があるので説明いたします。
会社都合の退職か自己都合の退職かによって、失業保険給付の開始時期や給付期間、金額などが変わってきます。派遣契約の満了が近付いてきたら、今後の自分のキャリアについて慎重に考え、次のステップに有利になるような選択を心がけていきましょう。
3年ルールとは、派遣社員が同じ会社の同じ部署に在籍し勤務を続けられる最長期間を3年と定めた労働者派遣法のことです。この3年ルールの影響で契約満了後に更新できないケースもあります。 しかし、同じ派遣先で3年間派遣社員として働き続けた場合には、その会社への就業継続を依頼できることもあります。 ■同じ派遣先の会社へ就業継続ができる例
派遣契約の満了が近付いてくると、次にどんな職に就こうかと考え始める人もいるでしょう。ここでは、派遣契約終了後に想定される選択肢について説明していきます。
また、派遣社員の上限期間である3年間働いた場合、派遣会社は新たな派遣先の提供や派遣会社での無期雇用、その他雇用の安定を図るための措置をとることが義務付けられていますので、心配点や気になった点は遠慮なく相談してみましょう。それでは、それぞれのケースについて心がけたいポイントについて説明します。
結婚や出産などのため、自分のペースで働きやすい派遣会社を選んだり、未経験業種への転職のために派遣社員として経験値を積んだりしている人は、派遣契約の任期満了後に新たなお仕事を紹介してもらうケースが多いでしょう。今の派遣会社から次の案件を紹介してもらう場合、派遣契約期間の満了まで勤め上げていることから、担当者との信頼関係もできているので、スムーズに次の案件を紹介してもらえる可能性があります。派遣会社から新しい案件を紹介してもらう場合は、派遣会社のコーディネーターと希望する条件や職種、将来に向けたキャリアイメージなどを相談しながら仕事探しを始めます。 その際、今の現場での良かった点とやりづらかった点などを派遣会社の担当者に伝えると良いでしょう。仕事において良いと感じる点ややりづらさを感じる点は人それぞれ異なるため、自分の意見を伝えることが大切です。そうすることで、より自分に合った職場を紹介してもらえる可能性が高くなります。また、実際に働いている派遣社員が現場の声を届けることによって、派遣会社の担当者の気付きにもなり、派遣会社のサービス向上につながりやすくなります。
派遣社員はシフト制や残業が少なめの案件など、プライベートでの時間を確保しやすく、自分に合った働き方がしやすいのが魅力です。しかし、一方で昇給やボーナスがなかったり、契約期間が決まっていたり、雇用が安定しないといったデメリットもあります。そのため、ある程度派遣社員として働いた後に、正社員を目指すという人も多いでしょう。派遣社員が同じ会社の同じ部署に在籍して勤務を続けられる最長期間は3年です。この期間制限のことは3年ルールと呼ばれ、このルール故に契約更新ができないこともあります。しかし3年を超えて勤務継続を希望する場合、派遣元の企業から派遣先企業へ直接雇用の依頼がされますので、派遣社員としての評価が高ければ、今働いている派遣先に直接雇用される可能性もあります。 派遣先への直接雇用が叶わなかった場合でも、相応の成果があれば現在所属している派遣会社で紹介予定派遣の案件や、そのまま直接雇用となる職業紹介の案件を紹介してもらえるケースもあります。派遣社員から正社員への転職を目指す場合は、派遣社員として働いてきた中で学んだことや、自分の提案や気付きで改善したことなどを一度整理して就職活動をすると良いでしょう。また、正社員として応募する場合、書類審査や面接を受ける必要があるケースがほとんどです。履歴書や職務経歴書の作成、面接の準備などが必要になりますので、スケジュールに合わせて余裕をもって準備しておきましょう。 派遣社員と異なる点として、正社員では企業への帰属意識が求められ、組織への適応力なども必要になります。正社員としての心構えを持つことが大事です。最近では派遣社員での職歴を転職時に評価するという企業も増えていて、スキルなどによっては正社員への転職に有利になる場合もあります。派遣期間満了後に正社員への転職を考えている人は、派遣社員として働きながらスキルアップを目指したり、必要な資格を取ったりしておくのもおすすめです。
ここでは、派遣会社を変えて新しくスタートしたい場合についてみていきましょう。 現在働いている派遣会社に不満を感じている場合は、派遣会社を変えることも検討してみてはいかがでしょうか。派遣会社の担当者が自分の希望する業界や職種に詳しくなかったり、仕事を探しているのに放置されたり、干渉されすぎるなど、自分に合わないと感じることはないか考えてみてください。もし何か気になることがあるなら、思い切って他の派遣会社も視野に入れてみると良いでしょう。派遣会社を変えることで希望する業界や職種への転職が叶ったり、より自分に合った条件の仕事を紹介してもらえたりするケースもあります。 特に業界や職種に詳しいかどうかは、より自分にフィットした派遣先を紹介してもらえるかどうかの重要なポイントになります。派遣会社によって業界や業種ごとの案件数も大きく異なることが多く、派遣会社ごとに特色や強みがあるため、希望する業界に強い派遣会社を選ぶことが、自分に合った働き方ができる近道になるでしょう。
次の方を探したり業務の引継ぎを行ったりする必要があるため、できるだけ早く伝えることが望ましいです。目安としては契約終了日の1か月以上前までに伝えるようにしましょう。
契約更新を断る際には、以下のような理由が用いられることが多いです。安易な気持ちで何度も更新を断ると長続きしない人と考えられてしまうこともあるので、しっかりと考えたうえで判断しましょう。
期間を定めての契約のため、期間満了までは原則就業が求められます。しかし、家庭の事情や体調などのやむを得ない理由が発生した場合、派遣元企業の担当に相談して手続きを進めることとなります。派遣元企業と派遣先企業での合意が必要になるので、遅くとも1ヶ月前までには申し出ましょう。 また、やむを得ない事情だったとしても「契約期間の途中で辞めた」という事実は残ります。派遣元企業からの印象が悪くなり今後の仕事紹介が不利になるリスクもあるので、特別な事情がない限りは契約満了で退職するようにしましょう。
失業保険は、その名の通り失業中に受けることができる制度です。派遣の場合は関係がないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、正社員に限らず派遣社員、パート、契約社員等でも受給が可能です。 失業保険を受給するには、事前に雇用保険に加入している必要があります。雇用保険の加入条件としては、①1ヶ月(31日以上)の雇用が見込まれる②週の所定労働時間が20時間以上という2点を満たす必要があります。 この条件を満たしていれば、派遣元企業から「離職票」をもらい、その離職票を持ってハローワークに行くことで手続きが可能です。 また、自己都合退職か会社都合退職か、退職理由は何か、どのくらいの期間勤務していたかによって給付開始時期や日数が異なります。
派遣社員の契約満了について及びその後の選択肢について解説しました。読みながら今後の方針を考え始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私たちトライアローは、通信・IT・建設などを中心に、長く技術系の派遣を行っていて、常時500件ほどの案件情報を掲載しています。 1979年の創業から40年以上にわたり、ノウハウも豊富なので安心して仕事探しをすることができます。また、派遣のお仕事以外にも正社員案件のご紹介を行う転職支援サービスや、紹介予定派遣の案件も多数ございます。 信頼できる派遣会社を選ぶことで、長く安心してキャリアを積んでいけるので、キャリアアップが実現する可能性が高まります。 派遣契約の満了は、自分の働き方を見直すチャンスでもあります。ただなんとなく働くのではなく、将来の具体的なビジョンを持って働き方を選ぶことが大切です。技術系の派遣でさらなるレベルアップを目指すなら、長く技術系の派遣案件を扱ってきたトライアローがおすすめです。ぜひお気軽にご相談ください。
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