ITパスポート試験の勉強時間はどのくらい?勉強方法は?合格までの受験レポート!

公開日:2025/02/14 最終更新日:2025/02/14

ITパスポート試験の勉強時間はどのくらい?勉強方法は?合格までの受験レポート!
ITパスポートの取得は、IT業界で働く上での基礎的な知識を証明するための第一歩です。これから試験に挑む皆さんに向けて、独学でも合格できる勉強法を詳しく解説します。 実際にIT専門職外から受験し合格した筆者の体験談を交えて解説しますので、これからITパスポートの受験を検討している方は是非参考にしてみてください。

ITパスポート試験って何?

試験の概要と目的

ITパスポート試験は、国家試験である情報処理技術者試験の試験区分の一つです。ITに関する基本的な知識を問うもので、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
試験は、情報技術の基礎からビジネスの利活用まで幅広く出題され、ITに関する総合的なスキルを測定することを目的としています。ITに関する知識を体系的に学ぶことができるため、IT業界に足を踏み入れたい人にとって、最初のステップとして最適な資格です。ITの基礎をしっかりと理解することで、業務に効果的にITを利活用できるようになります。

また、ITパスポートはITに関するバックグラウンドがない人にとっても、IT業界への入口として非常に有効であり、幅広い職種で活躍するための基盤を築くことができます。この試験を通じて得た知識は、日常の業務や生活の中でも役立ち、ITの概念をより深く理解することができるでしょう。

受験要領

試験実施日 随時実施
試験会場 全国47都道府県で実施
申し込み時に試験会場の選択が可能
試験方式 CBT(Computer Based Testing)方式
※コンピュータを利用して実施する試験方式
試験時間 120分
受験手数料 7,500円(税込み)
受験資格 無し(誰でも受検可能)
出題分野 ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
合格基準 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

総合評価点
600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
ストラテジ系  300点以上/1,000点
マネジメント系 300点以上/1,000点
テクノロジ系  300点以上/1,000点

ITパスポート試験は、全国の試験会場でCBT方式により随時実施されていて、受験申し込みの際に試験日時、試験会場を自分で選んで申し込むことができます。
また、出題範囲は経営に関するストラテジ系から、管理に関するマネジメント系、技術に関するテクノロジ系の3分野から出題され、出題範囲が非常に広いのもITパスポートの特徴の一つです。

受験のメリット

ITパスポート試験に合格することで、ITの基礎知識があることを証明でき、就職活動やキャリアアップに有利に働きます。特に、IT業界でのキャリアを考えている方には、知識の基盤として非常に有用です。また、ITに関する基礎的な知識は、どの業界においても役立つため、幅広い職種での活躍が期待できます。
また、ITパスポートを取得することで他のIT系の上位資格の取得へ一歩前進することが出来ます。ITパスポート取得のために勉強した内容は、他のIT系上位資格にも通じます。IT系の資格取得を目指す第一歩としてもおすすめの資格と言えます。

筆者が受験をしようとしたきっかけ

筆者は仕事をしている中でIT系の基礎知識が必要になることが増えてきたと感じ、IT系の基礎知識を身につける一つの指標としてITパスポート試験を受験しました。
具体的には、筆者は非エンジニア系職種ですが、AIやセキュリティについての知識が求められる機会が増えたと感じています。しかし、勉強と言っても何を勉強すれば良いのか分からなかったので、「資格取得を目指す」という形で知識を付けようと思いました。

独学ITパスポート試験合格!おすすめ勉強方法

独学でITパスポート試験に合格できる勉強方法を3つ紹介します。

書籍

書籍を購入し、勉強する方法です。資格取得と言われるとこの方法を思いつく方が多いのではないでしょうか。ITパスポートは入門レベルの試験のため、年間約26万人が受験しているとても有名な資格です。それ故に様々な書籍が発売されています。自分に合った本を選んでその書籍を読み、用語等を覚えるだけでも十分勉強になります。

動画サイト

最近は動画サイトを通じた勉強をする人も増えてきました。YouTube等に、ITパスポートに関する解説動画などが多く出ています。各分野別の頻出用語とその解説をするような動画から、過去問の解説をする動画等様々な動画がありますので、自分に合う動画を探して視聴するのも良いでしょう。

過去問を解けるスマホアプリやWEBサイト

ITパスポート試験は受験者数の甥試験ですので、過去問を解くことができるスマホアプリやWEBサイトが多く存在します。過去問を解くことで、問題の出題傾向や形式に慣れることができるのもメリットです。さらに、繰り返し解くことで理解が深まります。
アプリやサイトによっては、分野毎の過去問を解くこともできます。

筆者が選んだ勉強方法

筆者は、ITパスポートを独学で合格するために、書籍とスマホアプリを活用しました。まず、書籍を一通り読んで基礎を固め、その後は過去問を出題してくれるアプリで実践的な問題を解きました。苦手な分野は、再度書籍に戻って読み直し・・・を繰り返し学習することで克服しました。
実際の試験では、思いがけない問題が出題されることもありますが、基礎がしっかりしていれば、冷静に対応することができます。
また、書籍は分厚くなかなか持ち歩くことができませんが、スマホアプリを利用することで、通勤中や休憩中など、いつでもどこでもスキマ時間を有効に使うことができ、忙しい日々の中でも効率的に学習を進めることができました。また、書籍とアプリを併用することで、理解を深めるだけでなく、知識を定着させることができ、試験当日の不安を軽減することにつながりました。このように組み合わせての勉強もオススメです。

筆者が使用した本:いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 (絶対合格の教科書シリーズ)  著者:高橋京介

ITパスポート試験に必要な勉強時間

ここまで、ITパスポート試験とその勉強方法について解説しました。では、ITパスポート試験合格のために必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか。
一般的には、IT知識のない初心者で180時間程度、IT知識のある学生や社会人で100~150時間程度と言われています。IT初心者が1日2時間勉強した場合、大体90日(3ヶ月)の勉強が必要な計算になりますが、あくまで目安です。勉強方法によっても必要な勉強時間は変わるので参考程度に捉えましょう。

筆者が勉強に要した時間

筆者は1週間後の試験を予約したため、そもそも100時間も勉強時間を確保できませんでした。
毎日の通勤で1日2時間程度+土日は3時間程度+スキマ時間に過去問を解くという感じで、しっかり時間を取れたのは合計20時間程度の勉強時間だったと思います。
できるだけ効率的に勉強するために、活用した書籍に「頻出」と書いてある内容は重点的に対策を行いました。また、まだ合格する自身の無い早い段階から過去問に取り掛かり、先に自分の苦手な分野を認識し、苦手分野も重点的に対策をすることで、1週間程度の勉強機関でも無事に合格することができました。
余談ですが、元々会社で受けていたセキュリティ研修の知識が一部役に立った側面もありました。仕事や授業関連で元々身につけていた知識が、ITパスポートの出題範囲だったということもあると思います。

ITパスポート試験で合格を目指すためには

最後に、ITパスポート試験に合格するための秘訣を3つ紹介します!

範囲が広いのでどうしても苦手な問題は「対策しない」選択肢もある

ここまで説明した通り、ITパスポート試験は出題範囲が非常に広いのが特徴の一つです。しかし、各分野はその分野内で30%以上の正答があれば問題ありません。つまり、どうしても苦手な問題は最初から捨ててしまうというのも手です。例えば、テクノロジ系の中ではプログラミングやアルゴリズムに関わる問題が出てきます。原理さえ理解すればそこまで難しくは無い問題ですが、全体100問のうち2~3問しか出ませんので、どうしても苦手ということであれば無理をせず後回しにするのも良いでしょう。

計画的なスケジュールを立てる

合格を目指すためには、効率的な勉強方法と計画的なスケジュール管理が鍵となります。特に、独学での挑戦は自分のペースで進められるという利点がありますが、その分、自分に厳しく、しっかりとした学習計画を立てることが求められます。

自分のペースで勉強を進められることは、逆に言えば、計画的に進めないと途中で挫折するリスクもあります。そこで、しっかりとしたスケジュールを組み立てることが大切です。まずは、いつまでに何をどれくらい学ぶかを具体的に設定しましょう。例えば、試験日から逆算して、1週間ごとに学ぶ内容を決める等です。ITパスポート試験は範囲が広いため、全て勉強できるのか、漠然とした不安がある人もいるかもしれません。予め具体的な目標を立てると良いでしょう。
また、学習の進捗を定期的に確認し、必要に応じて計画を修正していくことも重要です。これにより、効率的に学習を進めることができ、合格への道筋がより明確になります。加ええて、自分に合った勉強方法を見つけることで、学習の効率が格段に向上します。

先に試験を申し込んでしまうこともオススメ

ITパスポートは、テストセンターの枠が空いてさえいればいつでも試験を申し込み、受験することができるため、その利便性ゆえに勉強の開始が遅れがちになることがあります。先に受験日を決めて申し込むことで、具体的な目標ができ、計画的に勉強を進めることができます。
筆者は「追い込まれないと勉強しない」タイプなので、試験日をあえて1週間後に設定し、追い込まれた状態でスタートしたことで合格を果たしました。1週間という期間は少し極端な例かもしれませんが、先に試験日を決めることで、期限ができるため、勉強のモチベーションや集中力を維持するための目標として機能します。
計画を立てて勉強するのが苦手という方には、先に具体的な日程を決めることは特にお勧めします。先に試験日が決まっていれば、綿密な計画を立てなくとも、試験日に向けて学習の進度を確認することができ、目標に向けた明確な指針が得られ、学習の質が向上します。

まとめ

✅ITパスポート試験は独学でも合格可能なIT初心者向け試験。
✅勉強時間は知識0で180時間、基礎知識有で100~150時間程度だが、勉強方法次第では1~2週間での合格も可能。
✅多くの人が受けているITパスポート試験は、書籍や動画、アプリ等勉強手段が豊富。自分に合う方法を見つけて勉強してみましょう!

ITの仕事に興味がある人へ

IT系の仕事を探すなら、お気軽にトライアローへご相談ください。
トライアローは、しごとF!NDERというお仕事検索サイトを運営するIT・通信・建設業に強い派遣会社です。これからIT系のお仕事への転職活動をしたい、これまでの経験を活かしてもっと条件の良い案件に移りたい等のご希望を基に、条件にあうプロジェクトをご紹介しています。
また、キャリアについて悩んでいる方への、営業担当によるキャリア相談も行っております。
IT系のお仕事での新たなキャリアを歩みたい方、挑戦したい方は是非お気軽にご相談ください。

トライアローは、主にIT・通信・建設業に強い技術系の派遣会社です。様々な案件もございますので、ぜひお気軽にご相談ください。

全国のお仕事が探せます!

自分のスキルに合うお仕事は?ブランクや未経験が心配…そんな方もご相談ください

関連記事