公開日:2015/09/14 最終更新日:2015/09/14
ただでさえIT業界は多忙であり、特に納期が近づいたり繁忙期になれば、残業や休日返上で業務に取り掛からなければならないことも多い、忙しい世界です。そんな業界で、出産や育児のプライベートと仕事の両立が可能なのでしょうか。 IT業界は、前出の通り、業務時間が長い・多忙であることが多いうえ、まだまだ男性の比率も多く、女性が子育てをしながら働くというスタイルが定着していない、フォローする制度や体制が不十分といった企業も見られ、一般的に出産や育児と仕事の両立はかなり難しいといえる職種です。 プロジェクト業務を任されているママにとって、出産で長期休暇となれば、そのプロジェクトから離れなければなりません。出産後復帰したとしても育児中心となってしまうため、残業や休日出勤もできず、子どもの急病等で休みがちになることも多い女性にとっては、多忙な業務を決められた時間内で行うことは難しいと言えます。また、日々最新の技術が求められる仕事においては、現場を離れることで持っていたスキルが古くなり、戻りづらくなるという現状もあるようです。 育児をする女性に不当な解雇や降格を行うなど、不利益な扱いをする企業の問題も聞かれるようになりました。出産や育児と仕事を両立させるサポートが、まだまだ企業によっては確立されていないのが現状で、今後さらなる女性の活躍や少子化問題を解決するうえで重要な課題となってくるでしょう。
妊娠や出産を機に退社してしまう女性がいる一方で、産後も育児と両立しながら仕事に復帰したいと考えている方も少なくありません。会社を辞めずできるだけ出産後も働きたいと考えている方は、会社の産前産後休業や育児休業制度の利用を検討します。産前産後休業(産休)は労働基準法で定められており、産前6週間以内から産後8週間以内で休暇を取ることができます。育児休業制度(育休)は、養育する子供が満1歳になるまで認められる休業です。 法律的にはこれらの休暇を取っても企業は当人に対して解雇できない法律になっていますが、求職や復職に関するトラブルは多いようで、事前に確認しておくことが大切です。まず休職することが可能か会社と相談し、その会社に戻りたいのであれば、復職する要望を出します。また復帰してからも同僚にサポートしてもらい、無理のない範囲で働く方法を探します。 しかし、実際には復職はしたものの、家庭と仕事の両立が難しくエジニアという職を辞めて別の職種へシフトチェンジする人も多いようです。
今までは仕事一筋で頑張ってきた女性も、子供が生まれることで家庭と仕事のワークライフバランスを考えることが必要になってきます。両親と一緒に暮し、子供の面倒をある程度見てもらえるような状況や、日中は保育園に預けられるような環境であれば、日中は仕事に専念することができます。逆にある程度自分で子供の面倒を見なければならなくなると、家庭中心となり、仕事ができる時間も限られてくるでしょう。 自分の時間が100しかない中で、70:30や、50:50のように家庭と仕事のバランスをうまくコントロールすることが求めまれます。どちらにどれぐらいの比重を置くか、また、その中で時間をどう回して行くかを考えなが、ら家庭と仕事をすることが大切となるでしょう。 企業側の理解も必要となってきますが、子育て中の女性エンジニアが十分に仕事と家庭を両立できるケースは、残念ながらまだまだと言えるでしょう。業務と勤務時間の調整や同僚らのサポートが得られない、復職の前例がない等の理由から、仕事と子育てを両立するのが今の会社では難しい場合は派遣という道もあります。中には社内研修やOJT等を活用してブランクをフォローしてくれる派遣会社もあります。エンジニア職を継続する以外にも、この機会に同業界内で職種を変更したり、異業界へ転身したりと、パターンも色々ありますが、ブランクの長さやスキル・希望から状況に合った仕事に就業することができます。出産を機に派遣に乗り換えるママも増えていますので、ぜひ検討してみてください。
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