公開日:2016/07/11 最終更新日:2016/07/11
プラントエンジニアの仕事は、大きく2つに分けることができます。1つはプラント自体の建設に携わる仕事で、プラント本体、配管や電気設備、試運転などさまざまな分野があります。 もう1つは実際に建てたプラントを稼働させた後に発生する仕事で、工程や品質管理、メンテナンスの仕事がメインです。 また、これらをまとめながら管理・監督する仕事もあります。プロジェクトは問題なく遂行しているか、各工程にトラブルは発生していないかなどを監視し、適切な指導を行います。
プラントは作る生産物によってさまざまな種類があるため、自分がプラント業界で何がしたいかによって就業先も変わります。最近では文系出身者を採用する企業もありますが、まずは大学の理工学部を卒業し、機械工学などを習得してプラントエンジニアになるのが王道です。その後は、プラントメーカーで就職する方法と、設計・施工会社での就職する2つのパターンが考えられます。
プラントメーカーへ就業 プラントメーカーは、注文住宅のハウスメーカーと同じで、取り扱う物・素材によってプラントをどう作るかコンサルをする立場でもあります。民間の資源企業等、依頼元のニーズにあわせて設計・見積もり、資材調達、建設などを行います。 設計・施工会社での就業 プラントメーカーからの依頼を受けて、プラント作りに携わります。プロジェクト内で一括して作業を請け負う企業もあれば、部分的な工程を請け負う専門企業もあります。 専門企業には、設計・資材・商事・土木・建築・運送・電気・総計・検査・保温・耐火・焼鈍・消火設備などの会社があり、それぞれの工程に特化した専門的な役割を担っています。
スーパーバイザー(SV) プラントの建設、空調、電気設備、建築、運転指導などの各業種を監督する、いわゆる管理職業務です。 施工管理 電気施工、配管施工、建築施工等、各種の施工管理業務があり、業務や安全管理、工程管理、写真管理、書類作成等を行います。 設計 プラント全体を設計する仕事と、専門設備(機械、配管)を設計する仕事があります。機械は装置の設計・開発・制作、配管は配管装置の設計・開発・制作。プラントで扱われる原料によっても、設計される装置や配管方法などが変わってきます。機械工学だけでなく、プラントによっては化学などの知識も必要です。 計装 生産プロセスの制御、稼働状況の監視等において必要となる測定装置や制御装置などを設計して装備します。 試運転 プラント完成後、仕様・設計通りに作動し稼働するかなど、各種機器や装置のチェックを行います。 安全管理と品質管理 安全管理は、プラント施設での事故を未然に防ぐためのマネジメント業務です。品質管理は、調達された機器や部品のチェックや管理を行います。 保守と保全 プラントが正常かどうかを定期的に検査し、必要に応じ補修や改善を行います。 設備を壊さずに、超音波や放射線を使って、設備の劣化や損傷がないかを調べる非破壊検査もこの中に入ります。
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