公開日:2016/12/28 最終更新日:2016/12/28
前回は「職務経歴」にスポットを当てましたので、今回は「志望動機」にスポットを当てて見ていきましょう。
志望動機は、面接の最大のテーマであり、応募者の真剣さの度合いや情熱を図る質問なので、しっかりと対策をしておきたいところです。志望動機を考える前に、業界のこと、企業のことをよく調べてから臨むようにしましょう。
最もオーソドックスな質問です。単純で正直な志望動機を述べるのはもちろんですが、この質問の本当の意図は、同業他社もある中でなぜあなたがその会社に興味を持ったかを知ることです。まず大前提としてあなたがその会社の特徴や強みを知っているかを面接官は見ています。その会社の主力商品の業界シェアや主要取引先、競合の行っているサービスとの比較など、第三者から見た客観的要素をしっかりアピールし、なおかつそういった強みを持った会社は、自分の過去のこんな経歴に合致するのでぜひ御社で活躍したい、という話の流れを作れると、面接官には熱意や真剣さ、真面目な印象を与えることができます。 逆に、「○○業界で働きたい熱意があり」「○○という職種に大変興味があり」という内容だけの場合、面接官には「では、別にウチでなくても…」と思われてしまいます。大事なのはその会社でなければならない理由を述べること=志望動機と考えてください。
注意! 同業他社との比較を客観的要素としてアピールするとき、比較対象の企業の悪口や批難にならないよう注意しましょう。面接官には「この人は、他の会社を受けるときにはウチの悪口を言っているのでは?」と疑われてしまうことも。あくまで「御社は業界の中でもこういう点がひときわ優れているため」というスタンスを忘れずに!
前出の質問よりも一歩踏み込んだ質問です。 この質問で面接官は、募集している業務への理解度の確認や、あなたが入社後のイメージを描けているかを見ています。面接官は、ミスマッチによる早期離職を最も恐れています。そのためにも、この質問を通してあなたが思い描く入社後の仕事と募集している仕事にズレがないかを見極めています。 特に注意したいのが、未経験職種への転職や、人気業界への転職のときです。「好き・憧れ・興味がある」という言葉だけの回答になると、イメージだけで判断していてしっかり業界研究を行っていない、と判断されがち。「今回募集されている○○という業務は、これまで経験した××という業務(経験)のこんな点が生かせると考え、御社のお役に立てると思いましたので…」と言った方向に話を繋げられると好印象です。
転職活動中の方が複数の企業に応募するのはまったく不自然なことではありませんので、他の企業も受けていることを伝えることは特に問題はありません。しかしここで見らているのは、志望先企業に一貫性があるか、ということです。 例えば前出の「なぜこの仕事を志望したのですか?」という質問で、「SEとして専門性を極めて行きたいです」と答えたのに、他の職種も手広く受けているというのでは、これまでのアピールが水の泡になってしまいます。 この質問によって他の質問との整合性が取れなくなり、面接がなし崩しになってしまうことが多いので、注意が必要です。 受けている企業に何かしらの共通性、一貫性があることを付け加えておきましょう。 今回は、志望動機にスポットを当ててみましたが、いかがでしたでしょうか。次回は「自己PR」としてよく聞かれる質問をまとめて、その対策方法をご紹介したいと思います。
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