Javaエンジニアとは?仕事内容や必要なスキル、資格を解説!


Javaエンジニアとは?

Javaは今人気のあるプログラミング言語の一つです。世界中に数百万人の開発者がいると言われており、日本国内でも多くの企業に採用されています。
そのJavaを使用してアプリケーションなどを開発するエンジニアを、Javaエンジニアと呼びます。

Javaとは

まずは、Javaという言語について解説します。Javaは1995年に開発された言語で、現在はオラクル社が提供しています。現在は様々な言語の開発が進んでいますが、Javaの特徴は以下の3点です。

1.OSを問わず動作可能

Javaを動かすためのソフトウェアが動作可能であれば、Windows、Mac、LinuxなどのOSに左右されることなく、どのようなOSでもプログラムを実行可能です。
作ったプログラムをプラットフォームに依存せず動かすことができます

2.大規模システム開発に向いている

Javaは他の言語と比べ、「プログラムが分かりやすい」と言われています。理由としては、データ処理などの行動をそれぞれオブジェクトとして扱う「オブジェクト指向」言語だからです。オブジェクト指向言語は、大規模なシステム開発に向いているといわれています。

3.開発を容易にするライブラリ・フレームワークが充実

Javaは汎用性の高さや使い勝手の良さから、ライブラリやフレームワークが充実しています。開発の際にライブラリやフレームワークを活用することで、開発効率を上げることができます。

※ライブラリとは・・・プログラムにおいてよく利用される機能を切り出した、言わば「部品」です。ライブラリを活用することで、よく利用する機能は1からプログラム作成する必要がなく、効率的に開発を行うことができます。

Javaエンジニアの仕事内容

冒頭にもお伝えしましたが、JavaエンジニアはJavaを用いてアプリケーションの設計や開発、改修を担当する職種です。アプリと聞くとスマートフォンのアプリをイメージする方も多いと思いますが、スマートフォンアプリ開発の他に、業務システムやWEBブラウザなどのアプリでもJavaは使用されています。

アプリケーションの開発においては、1人のエンジニアがすべての工程を担当するのではなく、チームを組み、作業工程ごとに担当者を分けて開発を行います。プロジェクトにより業務の切り分け方は異なりますが、アプリケーション開発においての代表的な仕事内容を紹介いたします。

Javaエンジニアの業務工程

1.設計

クライアントが解決したい課題や求めているシステムについてヒアリングし、どのようなアプリケーションにするのか設計します。仕様や機能などの大枠の設計から、プログラマーが実装できるように用件を掘り下げた詳細の設計まで行います。
いわゆる上流工程と呼ばれる工程であり、プロジェクトの責任者ポジションのエンジニアが行うことが多いです。システムエンジニアもクライアントとの打ち合わせに実際に参加します。

2.プログラミング

設計の工程で作成した設計書や指示書に基づき、実際にプログラムを作成します。

3.テスト

プログラミングの工程で作成したプログラムのテストを行います。設計書通りに、顧客の要望どおりになっているかのテストの他に、バグや不備が無いかの確認、不備の修正をします。

4.運用・保守

システムやアプリケーションは開発、納品をすれば終わりではありません。その後サービスを安定的に提供し続けるために、運用・保守業務としてメンテナンスや正常に稼働しているかどうか監視を行います。
また、アプリを使用しているうちに、改善点や変更点が出てくることもあります。その場合にはアプリの改修を行います。

:Javaエンジニアに必要なスキル

ITエンジニアに必要なスキルとして、ITへの知識が挙げられます。具体的には、PCやOS、ソフトウェア、セキュリティ等に関する知識のことです。ここでは、そのほかのJavaエンジニアに求められるスキルを紹介いたします。

Java言語の知識、スキル

Javaエンジニアですので、もちろんJava言語の知識、スキルは必要です。冒頭でも軽く説明しましたが、Java言語はオブジェクト指向型と呼ばれています。このオブジェクト指向型という概念についても深く理解したうえで、言語についての知識をつける必要があります。

フレームワークの知識・スキル

フレームワークとは、プログラムのひな形のようなものです。先ほどライブラリの説明もしましたが、Javaを用いてアプリケーションの開発をする際には、フレームワークを用いることが多いです。フレームワークをうまく活用することで、効率的に開発を進められます。フレームワークに関する知識とそれを活用するスキルは必須のスキルと言えるでしょう。
フレームワークには様々な種類があり、トレンドも変わります。最新のトレンドの情報を収集することも必要です。

データベースの知識・スキル

Javaが大規模システム開発に向いているため、データの取り扱いをすることが多くデータベースの知識も必要です。データべ―スの設計や最適化、SQLの知識が求められます。SQLというのは、データベース言語の一つのことで、データベース内の特定のデータを抽出するときなどに使用します。データベースへの理解だけでなくSQLの知識、スキルも必要となるでしょう。

プラットフォームの知識・スキル

最初に説明した通り、JavaはOSを選ばずに動作することができる言語です。そのため、Windows、Mac、Linux等の様々なOS環境でアプリケーションが利用できるため、それぞれのOS環境についての知識やスキルも必要となるでしょう。

Javaエンジニアにおすすめの資格

Javaエンジニアになるうえで必須となる資格はありません。しかし、取っておくことで有利になる資格はありますので紹介いたします。

Oracle認定Javaプログラマ

現在Javaの開発元となっているOracle社が主催する資格です。Bronze・Silver・Goldの3レベルに分かれていて、それぞれ入門者向け・開発初級者向け・開発中上級者向けとなっています。SilverとGoldは海外でも通用する国際資格で、知名度もかなり高く、Javaエンジニアにとって最もスタンダードな資格と言えます。

Javaプログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する民間資格です。1~3級の3つのレベルに分かれていて、Javaのプログラミングスキルを示すことができます。3級は入門者向けの内容ですので、未経験からJavaを学ぶ際に指標となる資格です。

基本情報技術者試験

独立行政法人IPAが主催する国家資格です。Javaに限らず、IT技術や用語、システム開発等ITに関する幅広い知識を証明できます。出題範囲の一つとしてJavaはありますが、Javaのスキルのみを証明する資格ではないので注意してください。

Javaエンジニアの年収

求人ボックスの調査によると、Javaエンジニアの平均年収は約519万円です。この数字は日本の平均年収と比べると高い傾向です。全体の給与幅としては幅広く、スキルや経験により年収も変わりやすい職種と言えます。
出典:求人ボックス 給料ナビ

Javaエンジニアの将来性

Javaは現在も様々なプロジェクトで使用されている言語です。需要はとても高く、求人数も多いです。需要が高い理由の一つとして、Javaは大規模な開発で使われているという背景があります。大規模なプロジェクトにはその分たくさんのエンジニアが必要となるため、現状でもJavaエンジニアは人員不足と言われています。また、Javaは活用の幅が広く、今後も開発需要は伸びると考えられています。新規開発だけでなく、既にJavaで作られているシステムの改修プロジェク等の業務もありますので、Javaエンジニアは今後も需要が尽きないといえるでしょう。

Javaエンジニアの転職について

最後に、Javaエンジニアの転職事情について解説します。

Javaを用いた実務経験がある場合の転職

Javaの実務経験があるエンジニアの場合、需要が多く様々な転職先が考えられます。 自分がこれまでやってきた業務経験を整理し、今後のキャリアプランを考えましょう。そのキャリアプランに基づき、転職先で叶えたいことを決めます。例えば、Javaの開発スキルを極めていきたいのか、自社アプリ開発に関わりたいのか、マネジメントなどを行っていきたいのかなどです。
転職先で何がしたいか、自分が何をできるのか整理したうえで、その条件に合った求人を探すと良いでしょう。

フリーランスという考え方も

Javaを用いた実務経験があれば、フリーランスのJavaエンジニアとして働ける可能性もあります。フリーランスというのは、正社員として一つの会社に所属し会社から支持のあったプロジェクトに参画するのではなく、個人事業主として自分のスキルを活かせるプロジェクトを請け負って参画する働き方です。
教育体制などはなく、これまでの経験を活かして働く働き方となりますが、その分自分の好きな場所・時間に働くことができたり、プロジェクトを請け負うかどうか自分で選ぶことができたりします。デメリットとしては、固定給与制ではないので安定性が下がってしまうことです。例えば、請け負っていたプロジェクトが終わってしまった場合、自ら次のプロジェクトを探さなければなりません。次のプロジェクトに参画するまで時間が空いてしまうと、その間は収入を得られないこととなります。
フリーランスのように、いろいろなプロジェクトに参画したいが、安定性がネックという場合は、技術者派遣という働き方も良いでしょう。技術者派遣は派遣元の会社に所属し、派遣先のプロジェクトへ参画する働き方です。一つのプロジェクトが終了した後も、派遣会社から希望条件に応じたプロジェクトの紹介をしてもらえるため、自ら探す必要がありません。また、次のプロジェクト参画まで待期期間が発生した場合、その間の給料も支払われるケースもあります。

Java以外の言語での実務経験がある場合の転職

Java以外の言語での実務経験があり、Javaエンジニアへの転職を目指す場合、これまで実務で使用していた言語の種類によってJavaを習得する難易度が異なります。例えばJavaの同じオブジェクト指向の言語を使っていた等、共通点がある場合には、習得難易度が下がるため、転職時のアピールポイントにもなります。使用していた別の言語での開発経験を整理し、どこが活かせそうか、アピールポイントになりそうか整理しましょう。
また、それだけでなく、独学でJavaのプログラミングスキルを勉強しておくことも必要です。GitHubなどでソースコードを公開し、ポートフォリオにするのも良いです。ITは常に新たな技術の開発が進んでいる業界です。一つの言語を習得した後も、新たな技術や知識の習得が必要となりますので、独学で予めJavaを勉強しておくことで、技術習得の意欲のアピールにも繋がります。

IT業界未経験の場合の転職

未経験からJavaエンジニアを目指す場合は、Javaのプログラミングスキルの勉強はもちろんですが、どのような業務をしたいのか予め明確にしておきましょう。
スマートフォンのアプリケーションの開発をしたいのか、WEBシステムの開発をしたいのかなどです。それぞれの業界に必要となる知識などもありますので、予め考えておくと良いでしょう。
そのうえで、独学でもまずはIT業界について勉強し、その後Java言語についても事前に触れておきましょう。特に、ITについての勉強をするのは重要で、現場で実際に使用するプログラミングスキルを現場に入ってから勉強できるケースはありますが、ITについての知識は、転職して入社する場合、教育を受ける機会はなかなかありません。予め勉強しておくことをお勧めします。

初心者におすすめの資格 ITパスポート試験

ITについて勉強するといっても、範囲が広くどこから手を付けてよいか分からないという方も多いと思います。その時におすすめなのがITパスポート試験の資格勉強をすることです。この資格は、独立行政法人IPAが主催するITの基礎知識が問われる国家試験です。IT資格の入門という位置づけだからこそ、この資格の勉強をすることでIT業界についての基礎的な知識を身につけられます。また、資格を取得しておくことで、転職活動の際に実務未経験でもITの基礎知識を持っているというアピールもできます。

まとめ

Javaは日本国内でも多くの企業に採用されている言語で、スマートフォンアプリや社内システム等、様々な開発現場で使用されております。今後もJavaエンジニアの需要は途切れないと考えられますので、これを機にJavaに挑戦したいと考えている方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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