フィールドエンジニアとは?仕事内容・必要なスキルや資格・将来性について解説!

公開日:2023/10/31 最終更新日:2023/10/31

フィールドエンジニアとは?仕事内容・必要なスキルや資格・将来性について解説!
フィールドエンジニアの仕事に関心がある人の中には、まだエンジニアとしての経験がないという人も多いでしょう。未経験の状態だと、転職方法や必要なスキルなど分からないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、フィールドエンジニアの業務内容や必要なスキル、どのように転職すればよいのか、仕事に生かせる資格、将来性などについて網羅的に解説します。

そもそもフィールドエンジニアとは?

フィールドエンジニアとは、クライアント先に出向いて自社製品の設置や設定、保守、修理などを行う職種です。会社の顔として現場に赴き、顧客対応を行いながらサービスを提供することから「フィールド(現場)エンジニア」と呼ばれています。「サービスエンジニア」や「カスタマーサービスエンジニア」と呼ばれることもあります。

フィールドエンジニアが扱う製品は多岐にわたります。たとえば、オフィスや店舗における各種ITシステムのほか、プリンターやパソコン、産業機器や半導体の製造設備のような工場機器、各種電子機器などです。

フィールドエンジニアの仕事内容や役割

ここからは、フィールドエンジニアの具体的な仕事内容や役割について詳しく解説します。

製品トラブルへの対処と解決

フィールドエンジニアの仕事としてまず挙げられるのは、製品にトラブルが発生した際の問題解決です。導入したシステムや機器をクライアントの使用しているとき、何らかのトラブルに見舞われることは決して珍しいことではありません。クライアントからトラブルが発生したという連絡を受けると、フィールドエンジニアはまずクライアントの話を聞いて故障の箇所や原因を分析します。その後、必要な修理道具や交換部品を持って現場に向かい、素早く修理して機器を復旧させるのです。
また、システムによっては異常を検知すると自動的に連絡がくるようになっているケースもあります。その場合は、いち早くトラブルをフィールドエンジニア側が察知できるので、フィールドエンジニア側からクライアントにトラブルがあったという連絡をします。

製品の設置・セットアップ・保全・メンテナンスなどサポート業務

製品を納品する際、クライアントがその製品を使いこなせなければ意味がありません。そこで、機器の設置やセットアップなどのサポートを担当するのもフィールドエンジニアの仕事です。また、製品設置後は定期点検やメンテナンスを行います。たとえば、IT機器であれば、製品設置だけでなく、ケーブルの配線やソフトウェアのインストール、製品の稼働確認、クライアントへの操作指導などを行います。定期メンテナンスのような予防保全やクライアントへの技術サポートは、トラブルを未然に防ぐために欠かすことのできない仕事です。

製品のセールス活動

フィールドエンジニアは技術職ですが、クライアントと交流する機会の多い仕事です。そのため、営業の役割も併せ持つこともあります。セールス活動を行うエンジニアはセールスエンジニアと呼ばれ、フィールドエンジニアとは基本的に別の仕事です。しかし、企業によっては両方を兼務することもあります。カスタマーサポートの業務をこなしつつクライアントと良好な関係を構築することは、自社製品を継続的に導入してもらうことにもつながるからです。また、自社製品に関心を持つ見込み客に説明を行い、購入に誘導することもあります。

フィールドエンジニアに必要なスキル3つ

ここからは、フィールドエンジニアにはどのようなスキルが必要なのか、主なものを3つ紹介します。

コミュニケーションスキル

まず挙げられるのは、コミュニケーションスキルです。フィールドエンジニアの仕事は機器の設置や対処といった機械に対する作業だけではありません。その機器やシステムを実際に使うクライアントと直接交流する必要があります。そうしたことから、フィールドエンジニアには必然的にコミュニケーションスキルが求められます。
例えば、クライアントに好印象を抱いてもらうために挨拶をハキハキと行ったり、問題を解決するためにクライアントが抱える課題やニーズを的確にヒアリングしたりする必要があります。クライアントが何を言おうとしているのかをよく聞き、理解する能力や、ITのプロではないクライアントに対して分かりやすく説明する力も求められます。

臨機応変に対応するスキル

フィールドエンジニアが出向くことになるクライアント先はさまざまです。必ずしもすべての現場においてスムーズに業務が進められるとは限りません。作業しにくい環境であることや、作業時間が限られていることもあります。また、作業に必要な情報やものが揃わない、といったことも起こり得ます。フィールドエンジニアはこうした通常とは異なる状況になった場合でも、臨機応変に、できる限りの対応をしなければなりません。トラブルに遭遇しているクライアントは不安に感じていたりイライラしていたりすることが多いですから、どのような場合でも平常心でいられるようなメンタルの強さも必要です。

IT機器に関する知識とスキル

フィールドエンジニアは、自身の知識や経験を元にクライアント先で発生するさまざまな機器のトラブルに向き合わなければなりません。そのため、基本的にIT機器全般の取り扱いが得意であることが求められます。ネットワークやサーバー、LinuxやWindowsOS、ネットワーク機器やハードウェアなどに関する専門的な知識を持ち、それらを適切に取り扱うことが求められる場合もあります。

また、フィールドエンジニアが遭遇する機械トラブルは必ずしも教科書通りに直せるものばかりとは限らないので注意が必要です。機器をどのような環境でどのように利用しているのかは、クライアント次第だからです。そのため、さまざまな角度から興味を持ってトラブルと向き合えることもフィールドエンジニアに必要な要素だといえます。

フィールドエンジニアはきつい?仕事の厳しさややりがいとは

フィールドエンジニアの仕事はきついという声を聞いたことがある人もいるかもしれません。そうした声が上がる理由はいくつかあります。まず挙げられるのは、フィールドエンジニアは予想外のトラブルに見舞われたり切迫した状況で作業したりする場面が多いことです。フィールドエンジニアには臨機応変さが求められます。さらに、先述したように、フィールドエンジニアにはコミュニケーションスキルやメンタルの強さも求められます。そのため、仕事の厳しさを感じることも多いでしょう。

一方、問題を解決した場合にはクライアントから感謝されるだけでなく、尊敬されることもあります。そうしたことにやりがいを感じる人も多くいます。困っている人を助けることが好きな人におすすめです。また、業務を通じて知識や経験が深まるため、エンジニアとしてスキルアップできることもフィールドエンジニアの魅力です。

フィールドエンジニアになるには?未経験でも転職できる?

それでは、どうすればフィールドエンジニアになれるのでしょうか。フィールドエンジニアは、エンジニアとしてのキャリアパスの入口ともいわれています。必須となる資格や経験は特になく、技術職のなかでも未経験から目指しやすい職種であり、将来エンジニアとして必要な知識や能力が身につきやすい仕事でもあるからです。転職サイトなどを活用し、未経験でも積極的に求人に応募しましょう。

ITの知識はあるものの営業や接客経験がない人は、業務を通じて高度な技術力やコミュニケーション能力を磨けるでしょう。一方、クライアントとの折衝経験を持つ人は、選考時の大きなアピールポイントになります。たとえば、営業やシステムエンジニア、製造系などの職種から未経験でフィールドエンジニアを目指すことも可能です。

フィールドエンジニアの仕事に生かせる資格

先述したように、フィールドエンジニアになるために必須の資格はありません。しかし、持っていると仕事に生かせる可能性がある資格はいくつかあります。たとえば、MCPです。MCPは、Microsoft社の製品や技術、ソリューションに関する知識を持っていることの証明になります。また、国家資格であるITパスポート試験も持っていると仕事に生かせるでしょう。社会人として知っておくべきIT業務の基本的な内容を習得できます。未経験から挑戦する場合には、あらかじめこれらのIT系資格を取得しておきましょう。そのほか、普通自動車免許が必須となる場合もあります。クライアント先で対応が必要な際、車に交換部品や工具を載せて駆けつけます。

フィールドエンジニアの将来性は?今後活躍できる?

フィールドエンジニアの将来は明るいです。なぜなら、近年はIoTやAIなどの実用化にともない、製品の多様化や複雑化が進んでいるためです。そうした複雑な機器やシステムの使い方を説明できる人材の必要性は、今後さらに増すことが予想されます。特に半導体製造装置やITシステムに関する知識と対応力を持つ人材の需要が高まっているので、そうした専門的なスキルを有するフィールドエンジニアは今後も活躍の場が広がってゆくでしょう。

また、新製品の生産サイクルが年々短くなってきていることもフィールドエンジニアが求められている理由のひとつです。フィールドエンジニアの仕事に就くことには、そうした最新技術に触れられる可能性が高まるというメリットもあります。

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フィールドエンジニアは現場における機器のサポートや問題解決を行う仕事です。この仕事に就くことでIT知識やコミュニケーションスキルを身につけられます。これからエンジニアに挑戦したいという人は、まずはこのフィールドエンジニアに挑戦してみましょう。エンジニアの仕事探しはIT・通信に強い派遣会社トライアローにご相談ください。トライアローでは陸上特殊無線技士の養成課程も受講できるので、スキルアップも目指せます。

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