公開日:2023/06/30 最終更新日:2025/03/19
ネットワークエンジニアという言葉を聞いたことがあっても、それがどんな仕事であるか詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。 今回は、ネットワークエンジニアの仕事内容やキャリアパス、求人市場について取り上げて解説します。
ネットワークエンジニアとは、ネットワークの構築・保守・管理を行う職種のことです。私たちは普段スマートフォンやパソコンを使用してメールを送ったりデータをダウンロードしたりしていますが、これらの通信環境の構築や保守管理はネットワークエンジニアが行っています。
では、ネットワークエンジニアは実際にどのような業務を行うのでしょうか。代表的な業務として、企業が導入しているコンピュータや通信ネットワークの導入、運用、管理、調整、更新といった作業が挙げられます。扱う対象によってサーバー系、回線系、ルーター系等に分けることができますが、サーバー系は「サーバーエンジニア」と呼ばれるケースもあるため、ここでは特に回線系、ルーター系の職種をネットワークエンジニアと呼びます。 ネットワークエンジニアの仕事内容は、大きく分けて「ネットワークの設計・構築」「ネットワークの運用・保守」の二つがあります。
「設計・構築」では、顧客がどんな目的でどのようなシステムを構築したいかをヒアリングし、それを元にネットワークの構成や使用機器、回線などを考え、仕様を固めます。ルーターなどのネットワーク機器の種類や数、使用する回線も決定します。仕様を決める際には、コストやバックアップルートを考えることも重要です。ネットワークの設計・構築は、設計書を作成し、設計書に基づいたネットワークの構築、稼働のテストまでを指します。
ITインフラは導入を行えばそれで終わりというわけではなく、それ以降から始まるのが「運用・保守」の仕事です。ネットワーク機器の故障が発生した際には障害がどこで起きているのかを特定し、復旧作業を行わなければなりません。また、企業内の組織変更や人員増員があった場合には新たに回線やルーターを増やす作業を行うこともあります。こうした保守や運用、刷新といった仕事は思った以上に多く、要請があれば何度もネットワークエンジニアが顧客のもとに足を運ぶことになります。
ネットワークエンジニアは、ネットワークに関する知識全般を求められます。LANやTCP/IP等のネットワークに関する用語とその知識、ルーターなどのネットワーク周辺機器とその設定スキル、さらにはセキュリティに関する知識も必要です。セキュリティはファイアウォールやIDS等のことで、不正アクセスを阻止する対策を講じることもネットワークエンジニアの仕事の一つです。 また、最近はクラウド化などでネットワーク構築のハードルが下がっています。その結果、ソフトウェアエンジニアでもネットワーク構築の出来るエンジニアが増えています。ネットワークエンジニアも同様で、どれか一つに精通するのではなく、幅広い知識への精通が必要です。IT業界は新たな技術の開発も進んでいます。快適な通信環境を維持するためには、時には新たな技術を取り入れていかなければならないこともあります。継続して知識やスキルの向上を目指しましょう。
ネットワークエンジニアは資格が無くても仕事に就くことが出来ます。しかし、資格があれば自身のスキルや知識の証明することが出来るので、資格を取得できると良いです。 お勧めの資格を紹介します。