公開日:2023/06/30 最終更新日:2023/06/30
まず、「エンジニア向いてない」と考える方に多い理由を解説します。
エンジニアは納期に合わせて作業をする必要があり、納期次第では残業も発生します。さらに、途中で仕様変更の依頼が来ることもあり肉体的にだけでなく、精神的にも疲れがたまります。 エンジニアとして長く働いていくためには、うまく息抜きをできるタイミングを見つけられると良いでしょう。
IT業界は日進月歩です。流行の言語や開発環境などが変わる上に、担当するプロジェクトによっても異なります。そのため、一つのプログラミング言語等の習得で満足せず勉強をし続けなければなりません。 さらに、新たな知識等の勉強は仕事と両立して行う必要性があり、自発的な学習が求められます。 一度スキルを習得したら、新たな知識の習得はしたくないと感じている方にはネックになります。
ポジションにもよりますが、エンジニアはPCに向かって作業をすることが基本となります。コツコツと向き合って作業を進めていくこととなりますので、PCと向きあって作業することが向いていないと感じる人もいるようです。さらに、デスクワークは肩こりや首こり、眼精疲労なども引き起こします。体調的に合わないという可能性もあります。 また、システム開発にはエラーの発生がよくあります。どこでエラーが発生しているかを見つけるために、コードを地道に見直し、エラーが起きないように試行錯誤を繰り返します。 このような、エラー⇒見直しを積み重ねて開発を進めていくこととなりますので、地道にコツコツと作業をすることに耐えられない人は「向いていない」と感じるようです。
エンジニアはパソコンと向き合って黙々と作業をする集中力も必要ですが、チームで仕事を行うという側面もあります。一人ですべてのソフトウェアを作るのは不可能なため、チーム単位で協力するコミュニケーション力が何より大切です。 「人とコミュニケーションをとりたくないのでエンジニアを選んだ」場合にはギャップを感じてしまうかもしれません。
では、もし仕事をしているうちに、「エンジニア向いていないのでは?」と感じた場合はどうすればいいのでしょうか。 無理をして仕事を続け、心身ともに疲れ果ててしまうのは良くありません。だからと言って、早まって結論を出してしまうと後悔してしまう可能性もあります。その場の感情で決めずに、感じていることについて整理してみましょう。 整理すべきこと
先ほどよくある理由をいくつかご紹介しましたが、「向いていない」と感じた理由があると思います。漠然と「向いていない」と考えるのではなく、どういうところが「向いていない」のか整理しましょう。また、逆に「向いている」ところはどこなのかも一緒に考えると良いでしょう。 例えば、
先ほど整理した「向いていないと感じる理由」を基準に、その理由は「エンジニア職」によるものなのか、「今の会社」によるものなのかを考えましょう。 先ほどの例の場合、「仕事が多忙で勉強する時間が取れず、スキルが追い付かない」というのは会社側の理由になります。会社側に相談をしても改善が難しかった場合には、「同業種でスキルに合った仕事を行える場所へ転職」などを視野に入れるのも良いでしょう。 逆に、「スキルが追い付いていないが勉強はしたくない」という場合はIT系の別の職種へ移るというステップもあります。 会社を辞める場合の選択肢について解説します。
「向いていない」と感じる理由が今の職場に起因するものだった時にはこちらをお勧めします。現在のスキルをそのまま活かして働くことが出来ます。正社員・パートアルバイト・技術者派遣・フリーランス等、働き方を変える選択肢もあります。
「向いていない」と感じる理由がエンジニアの環境起因だったものの、ひとくちにエンジニアと言っても様々な種類があるため、別のエンジニア職であれば解消されることもあります。 例えば、インフラエンジニアをしていて「夜勤が合わない」と感じる場合、開発系エンジニアであれば夜勤が無いことも多いです。別の分野になる分、転職の際に新たな知識は求められますが、ベースとなる知識は活かせるため有利に転職活動を進められることがあります。 エンジニア職の例
「向いていない」と感じる理由が、エンジニアの仕事内容などが起因するものだったものの、せっかく勉強した知識やスキルを活かして働きたい場合にお勧めです。IT業界にはエンジニア以外にも様々な職種があります。 例えば、「黙々とエラーの修正を積み重ねていくのが辛い」と感じるのであれば、営業や営業寄りのセールスエンジニア、ヘルプデスク等も選択肢にあります。 エンジニアとしての経験を活かして働けることも多いので、エンジニア以外の職種も考えてみてください。 IT系職種の例
「向いていない」と感じる理由が、エンジニアやIT業界に起因するもので、別の業界も見てみたいという方にお勧めです。しかし、未経験から全く違う業界・業種への転職はハードルが高いので注意しましょう。 また、次の職種に就いても同じように「合わない」と感じるところがある可能性もあります。すべてが思い通りになる仕事は稀ですので、仕事をする上で何を尊重したいのか、しっかり考えたうえで決断しましょう。
最後に、一般的に「エンジニアに向いている」と言われる人のタイプや特徴をご紹介します。当てはまるところがあるのであれば、エンジニアに「向いている」可能性があると言えます。当てはまった項目は、エンジニアを続けていく上で自分の強みになることもあります。
エンジニアの仕事は、言われたことを右から左に行えばできる仕事ではありません。もちろん仕様書などは存在しますが、うまくプログラムが動くようにするには試行錯誤が必要となります。エラーが発生した場合には、どこがエラーになってしまっているのか・どうすればエラーにならないのかを自分で考える必要があります。そのように仕事に向き合える人には向いています。 同じく、「自分で考えて仕事をしたい」「指示を待つのではなく、自らできることを探したい」という人にも向いています。
日々情報のアップデートが進んでいるIT業界、エンジニア職は、自ら積極的に知識を取り込んでいける方に向いています。もちろん、どの業界・職種でも重宝されるスキルではありますが、特にエンジニア職は、分からないこと、知らないことが毎日出てくると言っても過言ではありません。分からないことも調べてどんどん吸収していけるタイプの方は向いていると言えるでしょう。 同じく、「好きなものはとことんのめり込む」「分からないことはすぐに聞ける」というタイプの方も向いています。
エンジニアの仕事は、予測不能な事態がつきものです。開発途中のシステムへの仕様変更の連絡が入ったり、サーバーダウンなどの障害が発生したり…1日にトラブルが何件もあるということもあります。 そんな中でも、納期に間に合うように作成しなければならなかったり、できるだけ早期にトラブル復旧をしなければならなかったりします。そのため、根気強く向き合って仕事ができる方に向いています。 「体力に自信がある」「コツコツ積み重ねることが得意」というタイプの方も当てはまります。
エンジニアは機械へのプログラムを行うので、論理的な思考力が求められます。エラーがあった場合にはどこかに原因があり、その原因を突き止めなければなりません。 原因を突き止めるためには、複雑なものを整理していく思考法である論理的思考が必要となります。エラーを直感で判断するのではなく、体系的に整理し、矛盾の無い筋道を立て、エラーの出ないように考えます。論理的思考ができると、問題解決能力が高くなるため、エンジニアとしてはもちろん、将来的には管理職やマネージャーへの道も開くことが出来ます。 論理的思考は「思考法」となるため、これから習得することもできます。筋道を立てて考える力が足りないと感じる場合には、論理的思考をトレーニングすることも良いでしょう。
エンジニアに向いていない人・向いている人の特徴や、向いていない場合の今後の選択肢などを紹介しました。エンジニアに「向いていない」と思った場合も、原因は「エンジニア職」では無い部分にある場合や、努力をすることでカバーできることもあります。 一時的な感情ではなく一度整理して考えましょう。
エンジニアとして働く上でお勧めしたい働き方として、「技術者派遣」という働き方があります。技術者派遣は自分の希望やスキルに基づいたプロジェクトの紹介をしてもらえるため、一つのプロジェクトが終わったあとに、別のエンジニア職の案件を紹介してもらうこともできます。そのほか、「家族がいるから離れた地域にはいきたくない」など働き方の希望も伝えたうえでプロジェクトを紹介してもらえます。働きながら次の仕事を探すことは手間がかかりますが、技術者派遣の場合は案件を紹介してもらうことが出来ますので、自分でプロジェクトを探す手間が省けることもメリットの一つです。
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