IT技術者とは?職種や必要なスキルについて解説!

公開日:2024/11/08 最終更新日:2024/11/08

IT技術者とは?職種や必要なスキルについて解説!
IT技術者・ITエンジニアとは、IT技術を活用して企業や社会に価値を提供する専門家の総称です。情報技術や工学の知識を基盤とし、ITシステムやアプリケーション、サービスの開発や運用・保守に必要なスキルを持つ人材を指します。本記事では、IT技術者の詳しい職種や業務内容、必要なスキルについて解説します。

IT技術者とは?

IT技術者・ITエンジニアとは、IT技術を活用して企業や社会に価値を提供する専門家の総称です。情報技術や工学の知識を基盤とし、ITシステムやアプリケーション、サービスの開発や運用・保守に必要なスキルを持つ人材を指します。
主にコンピュータシステム全般の設計・開発が主な業務であり、システムによって異なる専門職が存在します。システムエンジニア(SE)、プログラマー、インフラエンジニア、ネットワークエンジニアなど、それらの職種はすべてITエンジニアの範疇に含まれます。
雇用形態においても、正社員や派遣社員だけでなく、アルバイトやフリーランスなどの働き方にも柔軟に対応する職種です。

IT技術者は不足している?

近年、IT技術の進歩は顕著であり、IT業界に限らず、企業の製品やサービス開発に不可欠な存在となっています。かつてはITベンダーがシステム開発分野で主導的でしたが、最近では自社内での開発を選択する企業が増加中です。また、DXを推進する企業の増加に伴い、IT人材の需要が急速に高まっており、人材不足が深刻化しています。 このような背景から、近年はIT人材不足が深刻化していると指摘されています。そこで、人材不足の原因について説明します。

専門的な知識・技術が必要

IT技術の急速な進歩への適応が遅れている点は、IT人材の不足も一因となっています。IT技術の進化は迅速であり、新たな技術が次々と生まれています。先端技術をビジネスに組み込むには、高度な専門知識とスキルが求められますが、「先端IT人材」は日本社会全体でいつも不足している状況です。

さらに、専門知識とスキルを獲得するには、専門の学校に通ったり独学したりする必要がありますが、それには多くの時間と費用が必要です。しかし、「学習時間の確保」や「外部講座の一部負担」といった支援策を持たない企業も多いです。

こうした状況も、IT人材不足をより深刻化させているといえるでしょう。

仕事量が多いというイメージが浸透

IT業界における残業の問題について考える際、一部のネットなどでは、IT技術者は残業が多い、業務量が多い等のマイナスイメージがあるという声が挙がっています。実際、IT業界全体で人材不足が深刻化しており、少ない人員で多くの業務をこなさなければならない状況が続いています。

このため、IT技術者は残業を余儀なくされるケースが少なくありません。しかし、残業が多いからといって、それだけがIT業界の特徴ではありません。実際には、企業やプロジェクトによって残業の状況は異なります。

中には残業を抑制する取り組みを行っている企業もあり、働き方改革に取り組んでいるところも増えてきています。IT技術者が抱える残業の問題は確かに重要ですが、その背景には人材不足や業務量の増加といった様々な要因が絡んでいます。

今後は、効果的な働き方改革や人材育成の取り組みが求められるでしょう。

主なIT技術者の種類

IT業務には多種多様な職種が存在し、その領域も異なります。IT技術者にはどのような種類があり、どのような業務を担当し、どのようなスキルが必要なのか、一つずつ見ていきましょう。

1.システムエンジニア

システムエンジニアは、SEと呼ばれ、業界で幅広く利用される職種です。主にシステム開発の初期段階を担当するエンジニアです。具体的には、現状分析や要件定義、外部および内部設計などの業務を手がけ、お客様のニーズと業務フローに基づいてシステム全体の設計案を作成します。

必要とされるスキルは、コミュニケーション力と文書作成力です。お客様との打ち合わせやレビューを実施するため、非常に重要視されます。更に、開発プロジェクト全体の流れを理解し、要件定義書や設計書を作成するため、開発スキルが求められます。

将来性についていえば、テクノロジーの進歩と共にシステムエンジニアの需要は年々増加しており、その先行きは非常に明るいといえるでしょう。

2.プログラマー

プログラマーは、アプリケーションやシステムを作成するために、プログラミング言語を使用してコードを記述する技術者です。

システムエンジニアから与えられる「詳細設計書」を受け取り、それをプログラムに変換していきます。そして、単にコーディングするだけでなく、システムのバグを見つけて修正する責務も負います。

主要なプログラミング言語(例:Java, Python, C++, JavaScript)に熟知していることが必須です。また、プロジェクトは通常、チームで進行するため、コミュニケーションスキルも非常に重要です。

将来性として、最近の人材不足から、デジタル化が進むにつれてますます重要性が増す職業であると言えます。とはいえ、AIの進歩により、一部のプログラミング作業が自動化される可能性があるでしょう。

これにより、ルーチンワークや簡単なコーディングの需要が減少する可能性があります。しかし、複雑な問題解決や新しい技術の開発、AIシステム自体の開発とメンテナンスなど、高度な専門知識が必要な分野ではプログラム開発者は今後も引き続き必要とされるでしょう。

3.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、ウェブサイトやアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)の設計や実装を担当する役割を果たします。HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を用いて、ユーザーが直接操作するウェブページのデザインや機能を構築します。

コミュニケーション能力も必要ですが、もっとも重要なのは画面デザインのセンスです。
ウェブサイトの開発手法は頻繁に更新されるため、新しい技術に興味を持ち、知識を常に更新し、クリエイティブな発想を持つ技術者に向いています。

AIやIT技術の進歩に伴い、AI機能が代替となる可能性も考えられます。需要がわずかに減少する可能性はありますが、完全に消えることはないと考えられます。

4.サーバーサイドエンジニア

サーバーサイドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの後方部分の設計、開発、運営を担当する技術者を指します。主にPython、Java、PHP、Rubyなどのプログラミング言語を使用します。

サーバーサイドエンジニアの業務内容は、企業のポリシーによって異なりますが、一般的にはシステムの設計から責任を持つことが一般的です。設計フェーズでは、要件定義に基づいてサーバー側のプログラム開発を行います。

例えば、ECサイトの会員登録機能、認証機能、お問い合わせフォームなどがあります。また、サーバーサイドのアプリケーションは、顧客情報や商品情報などのデータベースと連携する必要があります。
そのため、データの保存、更新、バックアップ、復元、保護などの管理もサーバーサイドエンジニアが行います。

さらに、外部アプリケーションやサービスとの連携をスムーズにするためのAPI開発など、サーバーサイドエンジニアの業務内容は幅広いです。

5.インフラエンジニア

ITサービスにおけるインフラ(ITインフラ)とは、OSやネットワーク・サーバーなど、インターネットを利用する上で不可欠な要素を指します。インフラは、人々の生活を支えるために必要不可欠な基盤です。

インフラエンジニアは、ITインフラの設計、構築、運用、保守を行う技術者です。インターネットを利用する際に必要となる物理的な機器や基盤となるシステムを担当し、裏方として大きな役割を果たします。

ただし、インフラエンジニアには明確な定義がないため、担当業務は企業やプロジェクトによって異なります。

6.データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースソフトウェアを用いたデータベースの設計・構築、運用・保守を主に行う技術者です。データベースは情報の管理や分析、共有などに活用されるシステムであり、巨大な情報倉庫のような存在です。

企業内で情報を適切に保管し、取り出せるようなシステムを構築することが極めて重要な業務となります。 必要なスキルとしては、SQLなどのデータベース言語の知識が不可欠であり、データモデリングやデータベース設計、パフォーマンスチューニングなどの技術も要求されます。

加えて、セキュリティ対策や災害復旧計画などの管理能力も求められるでしょう。データは現代において重要な資産となっており、その需要は今後も拡大すると予測されています。

IT技術者になるために必要なスキル

IT技術者のスキルは、どの職種でも通用し、組織内で必要な汎用スキルと、専門的な業務スキルを備える必要があります。まずは、IT技術者全般に求められるスキルについて見ていきましょう。

ITに関する技術・知識

  • プログラミング言語の理解や開発経験
    IT技術者になるためには、幅広いITに関する技術・知識が不可欠です。まず、プログラミング言語の理解や開発経験が重要です。プログラムを書き、システムを構築するためには、言語に関する深い知識が必要となります。

  • データベースに関する知識・技術
    データベースの知識も欠かせません。データベースを適切に設計し、管理することが、システムの効率性やセキュリティを確保する上で重要です。さらに、ネットワーク技術にも詳しい必要があります。ネットワークを通じて情報を送受信するためには、ネットワークの構築や運用に関する知識が必須です。

  • セキュリティに関する知識・技術
    セキュリティ技術も重要であり、システムやデータの保護を確保するためには、セキュリティ対策の知識や経験が欠かせません。さらに、クラウド技術や仮想化技術にも対応できる能力が求められます。

  • クラウドに関する知識・技術
    クラウド環境でのシステム構築や運用、仮想化技術を活用したリソース管理など、最新の技術動向にも迅速に対応できる能力が重要です。
総じて、IT技術者になるためには、プログラミング言語やデータベース、ネットワーク技術、セキュリティ技術、クラウド技術など、多岐にわたるITに関する技術・知識が必要です。常に最新の技術動向やセキュリティ脅威にも敏感であり、自己研鑽を怠らず、幅広いスキルを磨いていくことが重要です。

コミュニケーション力

システム開発において、通常は、SEやPMなどが主に顧客との窓口を担当します。ただし、プロジェクトによっては、プログラマーが顧客とのコミュニケーションや微調整を行うこともあります。

また、大規模な開発プロジェクトでは、複数のプログラマーやSEが協力して開発を進めます。チームワークが不可欠であり、異なる立場の人々と円滑なコミュニケーションが確立されなければ、開発に著しい支障が生じる可能性があるでしょう。

IT技術者のメリット

  • 高い需要がある
    IT技術者のメリットは多岐にわたります。まず、高い需要が挙げられます。現代社会ではIT化が進み、IT技術者の需要はますます高まっています。そのため、安定した雇用や高収入を期待できる点が大きな魅力です。

  • 自己成長が期待できる
    また、IT技術者は常に最新の技術や知識を身につける必要があり、自己成長が期待されます。このような環境で働くことで、自己啓発やスキルアップが可能となり、キャリアの幅も広がります。

  • 自己表現やアイデアを活かすことができる
    さらに、IT技術者はクリエイティブな仕事が多いため、自己表現やアイデアを活かすことができる点も魅力の一つです。IT技術者は社会に欠かせない存在であり、その役割や貢献度の高さから、やりがいを感じることができるでしょう。

  • 求人数が多い
    IT技術者のメリットとして、仕事の多様性や成長性が挙げられます。IT業界は多岐にわたる職種が存在し、プログラマー、システムエンジニア、ネットワークエンジニアなど、自身の興味や適性に合わせてキャリアを築くことができるでしょう。
    さらに、技術の進歩が速い分野であるため、常に新しいことを学び続けることが求められますが、その分自己成長やキャリアアップの機会も豊富です。求人数が多いということは、IT技術者にとっては就職や転職の際に選択肢が豊富であるという利点があります。
    さまざまな企業や業種でIT技術者が求められており、自身のスキルや経験に合った職場を見つけやすいのも大きな魅力です。さらに、需要が高い分野であるため、比較的高い年収を期待できることもIT技術者の求人数が多い理由の一つと言えるでしょう。

  • テレワークやフリーランス等様々な働き方ができる
    IT技術者にとって、テレワークやフリーランスといった様々な働き方は多くのメリットをもたらします。まず、テレワークを選択することで、自宅やカフェなど、自分の好きな場所で仕事をすることが可能となります。
    これによって通勤時間やストレスを軽減し、集中力を高めることが可能です。さらに、フリーランスとして働く場合、自分のスキルや経験に見合った仕事を選択することができ、自己成長やスキルアップにもつながります。
    また、自己管理能力や自律性が求められるため、自己成長や自己啓発の機会も増えます。さらに、フリーランスとして働くことで収入源を複数確保することも可能であり、安定した収入を得ることができるでしょう。
これらの働き方によって、IT技術者は自分らしい働き方を見つけることができ、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。 結果的に、IT技術者としてのキャリアは将来性が高く、多くのメリットを得られる職業といえるでしょう。

IT技術者には未経験からでも転職できる?

未経験からIT技術者としての道を歩むことは可能です。しかしながら、資格を有することでより好条件の仕事を得ることができます。ITパスポートや基本情報技術者試験など、自己学習で取得可能な資格も存在しますので、取得を目指すことをおすすめします。

さらに、人手不足のため、未経験者も採用する求人が増加しています。テスト業務など、未経験者でも比較的入りやすい仕事の案件もあります。IT業界にご興味をお持ちの方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

経験が浅くても挑戦できる仕事もあります。例えば、ソフトウェアのテスト計画に基づいてテストを行うなど、未経験者にも適した業務が存在します。 IT技術者に興味がある方は是非一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

IT技術者の仕事を探すなら

IT技術者の仕事を探すなら、お気軽にトライアローへご相談ください。
トライアローは、しごとF!NDERというお仕事検索サイトを運営するIT・通信・建設業に強い派遣会社です。これからIT技術者として転職活動をしたい、これまでの経験を活かしてもっと条件の良い案件に移りたい等のご希望を基に、条件にあうプロジェクトをご紹介しています。また、IT技術者としてのキャリアについて悩んでいる方への、営業担当によるキャリア相談も行っております。
IT技術者として新たなキャリアを歩みたい方、挑戦したい方は是非お気軽にご相談ください。
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